シャトルエース しゃべり版 100751


先日は、最終出勤日。

1:師匠と弟子 :

2013/01/23 (Wed) 00:21:12

今日は、五年間務勤めた会社の最終出勤日。


定時前に出社すると、到着早々、後輩から引き継だ仕事の質問を受け、
回答をしていると時計は、午後1時を回っていた。


午後5時に、貸与品の返却と退職手続きとしないと今日退職できない!
まずいまずい!と内心思いながら、退職手続きから手をつけた。


その合間に、昨日、電話したが不在で挨拶が出来なかったお客様に電話をかけた。


「お世話になっております。弟子です。」
「お世話になってます。先生久しぶりじゃん!どうしたんですか?」
「実は、本日で退職する事になりまして、お世話になったお礼に電話をさせていただきました。」
「えぇぇぇ!なにー先生水臭いじゃん!もっと早くいってよ!
先月飲んだ時にでもいってくれれば、飯ぐらいおごるのに。。。」
(↑超フランクですが、大きな会社の取締役候補の部長です。
5年前は金髪でした。社内には、僕は、フランスとのハーフだと言い切ってましたが、
もちろん、純日本人です。(´・ω・`)
当時の取締役にお灸を据えられて、黒髪に戻しました。)
「先月は、社内の承認前で、オフレコだったんですよ。許して下さい(笑)」
「なに~、ほんと水臭いわぁ!転職ですか?クビになったなら、ウチで使ってあげますよ。
ゲラゲラ。」
「次の目標ができたので、一旦ニートになるために会社をやめる事にしたんですよ。
ほんとにお世話になってありがとうございました。」
「そうなの?先生とは長い付き合いだで、また困った時には、電話でもしてよ。
金以外なら貸すよ。」
「勘弁してくださいよ~。ゲラゲラ。・・・・・・」
・・・・
・・・・
人のいいクライアントに恵まれてよかったなと思いながら、退職手続きを着々進めた。


時刻は、午後4時。前日から準備した甲斐あって、
無事に退職手続きは完了し、残すは、貸与品の返却手続きのみとなった。


その時、僕の後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
「弟子-!!!(←僕のニックネーム)良かった!
最後の日に会えて」

忘れもしないこの声。
僕に仕事のすべてを叩きこんでくれた5年先輩の師匠が
はぁはぁ息を切らせながら、僕のうしろに立っていた。

「師匠、どうしたんですか?そんなに息を切らせて。」
「弟子-!今日最終日でしょ?
はいこれ。」

師匠は、そういうと、ハニカンだ笑顔で、背中から、そっと一つの紙袋を出してくれた。

「どうしたんですかこれ?」
「いやいや今日最後でしょ?
しかもこれから独立していくんでしょ。
よかったら、これ使ってよ!」
固まっている僕を見ながら、師匠が続けた。
「僕さぁ、こういうのセンスがないからすごい困っただよねぇ。
だから、前に好きだっていってた店で店員さんと相談して買ってきたんだ。
どう気に入りそう?」

そっと袋に目をやると、そのには、僕の愛する「男の書斎」の文字が。。。。
師匠は、二人で飲んでいる時にぽろっと一度だけ話した、
目標のための貯金をしている事と男の書斎が好きな事を覚えていてくれて、
僕の退社時間に間に合うように、急いで帰社して買ってきてくれた事を悟った。



万感の思いが5年間の思い出と共に込みあげてきた。

初めて僕がクライアントに先に行った時は、師匠と一緒でしたね。
仕事がうまくいかないとき、いつも励まして、フォローしてくれたのも師匠でしたね。
実は、仕事は早いけど、計画的に実施するのが苦手な師匠と
仕事は、遅いけど、計画的に準備よく実施するのが得意な僕は、
最初全く噛み合いませんでしたね。
それでも、僕に仕事を任せてくれて、うまく補い合えるようにしてくれたのも師匠でしたね。
僕が過労で倒れた日、一言だけ、
「あとは、任せろ。一週間休め。」
のメールをくれたのも師匠でしたね。

そして、退職の事を伝えた日、
一番反対して、引き止めてくれたのも師匠でしたね。



心の汗が目から溢れ、言葉にならない僕を見て師匠が続けた。

「ほら、退職を打ち明けてくれた日、けっこう反対しちゃったじゃん?
寂しいの事実だけど、次、目標ができたなら、またがんばりなよ。」

僕は、胸がつまり、
「ありがとうございます。
お世話になりました。」
と一言いうのが精一杯だった。

師匠に促され、
紙袋の中の箱を開けると、そこには、センスのいい名刺入れが入っていた。

言葉にならない僕を見て、師匠が続けた。
「名刺入れなら、2つぐらいあっても困らないし、
いつも仕事で使えるでしょ?
これから別々の道を行くけど、これを見て、たまには、
僕らの事も思い出してよ。」

これでも、6年目。世に言う中堅どころ。
僕が抜けて、こまる事もあるのに、
最後の最後まで、僕を気遣ってくれるなんて、、、、、。

かっこ良すぎるぜ師匠。。。。。。

「じゃ、僕、ミーティングだからそろそろ行くね。」
という師匠と、熱いハグをして別れた。


辞めちゃったけど、良きクライアント、良き先輩・同僚・後輩に恵まれて、
幸せなサラリーマン生活だったなと改めて実感した。

今度は、僕が何かを与えられる人になれるように、
また、今日からがんばろっと!!!


長文大変失礼致しました。



















3:弟子 :

2013/01/23 (Wed) 22:32:01

○○さーさん

コメントどうもありがとう。
ちょっとは楽しんでいただけました?
うまく書けているといいけど、、、、。(*´ω`*)
書き込みが「〇〇さーさん」名義で、イマイチ正体が不明ですが、
冬馬くんは元気ですか?

ニーズがあれば、僕の濃ゆい濃ゆい人生の一部を書きますよ。
「本土上陸物語」編、「初恋とアサリ採り」編「人生が変わった日」編、
「成り上がってやる」編、「世界を回るぜ」編、
とか、その他外伝、スピンオフシリーズ、
ネタは豊富にストックしております。

調子に乗ってお目を汚しては恐縮なので、
他にも需要があればまた書きますね。
2:〇〇さー :

2013/01/23 (Wed) 10:02:32

これ、読み切り作品じゃないよね? 続き読みたいなぁseason2とか連載してくれる?

あとついでに外伝もお願いね、「俺とあの娘とシャトルたち」とか「初恋編」とか

なんなら落書記の方に週刊連載してくれてもいいよ。

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